無伴奏

無伴奏/2016】


(132分/R15指定)

原作

監督

脚本

キャスト

あらすじ

1969年、反戦運動全共闘運動が起きていた激動の時代。高校3年生の野間響子(成海璃子)は、親友と制服廃止闘争委員会を結成し、革命を訴えシュプレヒコールをあげる日々を送っていた。ただ実は、ベトナムにも安保にも沖縄にも強い想いがあるわけではなく、学園闘争を真似しているだけの自分に嫌気がさしていた。そんなある日、響子は、親友に連れられて入ったバロック喫茶「無伴奏」で、フランクだがどこか捉えどころのない大学生・渉(池松壮亮)と、渉の親友・祐之介(斎藤工)、祐之介の恋人・エマ(遠藤新菜)の3人に出会う。「無伴奏」で会って話をするうちに、いつしか響子は渉に惹かれていく。初めてのキス、初めてのセックス。“革命”以上に刺激的な恋の魔力に響子が囚われていたある日、思いもよらない衝撃的な事件が起こる――。

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学生運動の映画かと思ってた】

学園紛争自体は話の筋に関係なく、全編にわたって恋愛映画。ただ、『この時代のムードでの恋愛映画』であることには重きが置かれている。

非常に映画らしい映画だと思った。周囲の人間の挙動や言動が後になって響く緻密さがある。

結局池松壮亮が凄い映画なんだけど、最後、斎藤工成海璃子に笑ったときの、あの感覚は他の映画では味わえなさそう、と思った。

繊細な映画は、話せば話すほど、遠くなってしまう。